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サトウカエデ(砂糖楓) [落葉樹]

北アメリカ原産。葉も日本の在来種のカエデと比べるとかなり大ぶりで、特徴ある形状をしています。
カナダを代表する木とされ、同国では国旗にこのサトウカエデの葉がデザインされているほか、メイプルリーフ金貨などの硬貨のデザインにも取り入れられています。
他のカエデ同様に春には黄緑色の小花を咲かせ、初秋には鞘状の種子が実る。
葉はカジカエデに似ており、3~5に裂け、長さ7~15cmの大型になります。秋には写真のとおり黄色や赤に色付きます。
樹液を煮詰めたものをメープルシロップとして利用。また、樹木はその堅牢性から、家具などに利用されます。

国産のイタヤカエデなどをカエデ材と呼ぶのに対し北米から輸入したサトウカエデはメープル材と呼ぶ事が多い。

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撮影:2020年11月5日 京都府立植物園にて

名称:サトウカエデ(砂糖楓)
科:ムクロジ科 カエデ属
園芸分類:
形態:落葉高木
原産地(分布):北アメリカ原産
品種名:
草丈/樹高:30~40m
開花期:春
花色:黄緑色
その他:


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タンゴグミ(丹後茱萸) [落葉樹]

京都府北部に位置する大江山の蛇紋岩地帯にだけ見出され、個体数も少なく、絶滅が危惧され、環境省カテゴリーでは絶滅危惧ⅠA類(CR)とされています。
コウヤグミにやや近い形質。葉の上面に秋まで残る鱗片に密生、下面は赤褐色の鱗片が散生。
花は、5~6月頃に葉腋に2~3花、果実は7~8月頃に広楕円形、長さ約1cm程度を実らせ完熟すると渋みはありません。

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撮影:2020年10月29日 京都府立植物園にて

名称:タンゴグミ(丹後茱萸)
科:グミ科 グミ属
園芸分類:種子植物
形態:落葉低木
原産地(分布):日本(京都府:丹後地方)
品種名:
草丈/樹高:
開花期:5~6月頃
花色:淡い黄色
その他:


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アメリカスズカケノキ(アメリカ鈴懸の木) [落葉樹]

日本各地で植栽。北アメリカ東部が原産の落葉高木。雌雄同種。高さは、普通20m程度ですが、40mに達するものもあるようです。樹皮は暗褐色で、縦に割れが入り、剥がれないか、小さく剥がれて茶褐色と淡黄色の荒れたまだら模様となり、同属のスズカケノキ、モミジバスズカケノキほどきれいな肌とはなりません。
花期は4~5月。葉腋から淡黄緑色で直径約15mmの球形の花序を1個(稀に2個)つけます。雄花序は暗黄赤色、雌花序は淡緑色。果実は痩果で、多数集合して直径約30mmの球状となり、普通1個(稀に2個)が枝先にぶら下がります。
名前の由来は「スズカケノキ」は垂れ下がった球状の実が、山伏の着る篠懸衣(すずかけころも)についている玉飾りに似ていることからつけられたもの。

類似種に、「スズカケノキ」、「モミジバスズカケノキ」があり、本種を合わせてプラタナスと総称しています。3種を葉のみで見分けるのはかなり難しいのですが、スズカケノキとモミジバスズカケノキは通常5裂、アメリカスズカケノキは通常3裂する点、果実の数が、普通、アメリカスズカケノキは1個だけが垂れ下がり、モミジバスズカケノキは2~3個が枝分かれして垂れ下がるに対し、スズカケノキは3~5個が串団子状に縦に並んでつく点で区別できます。
因みに、「モミジバスズカケノキ」は、「スズカケノキ」と「アメリカスズカケノキ」の雑種になるそうです。

今回撮影したのは、樹皮の剥がれ方や、果実のつき方で、アメリカスズカケノキではないかと判断をしました。でも違うかも・・・自信はありません。葉の形が微妙です。もしかしたら、「モミジバスズカケノキ」かも、判断は難しいですね。
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○種の様子
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○判断の根拠とした実のつき方
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撮影:2020年8月15日 京都市伏見区にて

名称:アメリカスズカケノキ(アメリカ鈴懸の木)
科:スズカケノキ科 スズカケノキ属
園芸分類:
形態:落葉高木
原産地(分布):北アメリカ東部
品種名:
草丈/樹高:20m
開花期:4~5月
花色:淡黄緑色
その他:雌雄同種


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シマタゴ [落葉樹]

石灰岩地域に多く見られる落葉性の高木。樹皮は茶褐色。葉は奇数羽状複葉で対生し、縁は波打つ。葉軸は葉柄とともに10~15㎝、小葉は3~7個で長楕円形となります。先は長く尾状に尖り、基部は広く楔形をし、両面無毛で、縁は鋸歯があります。
今年伸びた枝先に20~30㎝の円錐花序で、長さ4㎜ほどの白く細長い花弁を4個持つ花を密に咲かせます。果実は翼果で、披針形となります。

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撮影:2020年6月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年8月5日 京都府立植物園にて

名称:シマタゴ
科: モクセイ科 トネリコ属
園芸分類:
形態:落葉性高木
原産地(分布):日本(屋久島以南)、台湾、中国中部・西部
品種名:
草丈/樹高:7~15m
開花期:3~4月
花色:白色
その他:別名 タイワンタゴ


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コバノクロウメモドキ [落葉樹]

雌雄異株で、樹高3~5mの落葉低木です。樹皮は灰褐色、葉は単葉で倒卵形または倒披針形、対生ときに互生。葉の表面は濃緑色、裏面は淡緑色で、葉縁には低い細鋸歯があります。花は黄緑色で、葉腋に束生状につきます。果実は核果で直径6~7mmの倒卵状球形、黒熟します。

京都府カテゴリー :準絶滅危惧種 新規

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撮影:2020年6月15日 京都府立植物園にて

名称:コバノクロウメモドキ
科:クロウメモドキ科
園芸分類:
形態:落葉低木
原産地(分布):本州(関東以西)、四国、九州。
品種名:
草丈/樹高:3~5m
開花期:4~5月
花色:黄緑色
その他:


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カジカエデ(梶楓) [落葉樹]

本州から中国の山地に見られる葉の大きなモミジの仲間。モミジというよりカクレミノやプラタナスを思わせるような大きな葉を持ち、別名をオニモミジとも呼ばれます。日本固有のモミジであり、外国に自生は見られません。
葉は単葉で対生。葉身は5角形で、掌状に3~5浅・中裂し、基部は心形です。葉縁は大きな粗い鋸歯があり、表面の細脈は隆起し、葉柄は葉身と同じ長さかやや短く、短毛があります。
落葉高木。雌雄異種で樹皮は灰褐色で滑らかです。
葉が展開する前に、長さ3~5cmの散房花序を前年枝の側芽から出し、花は暗紅色で、雄花と比べ雌花の方が色が淡くなります。
雄花序は花が5~15個垂れ下がり、花柄は長さ1~3cm、雌花序は花が3~6個やや上向きにつきます。
果実は翼果で、分果の長さは2.5~3cmになり、翼果は鋭角に開きます。

名は葉がクワ科のカジノキ(梶の木)に似ていることによります。

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撮影:2020年5月27日 京都府立植物園にて

名称:カジカエデ(梶楓)
科:ムクロジ科 カエデ属
園芸分類:
形態:落葉広葉 高木
原産地(分布):日本固有種
品種名:
草丈/樹高:10~15m
開花期:4~5月
花色:暗紅色
その他:別名 オニモミジ


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イヌシデ(犬四手) [落葉樹]

山野に普通に生える。樹高は20mほどになります。
樹皮は灰白色でほぼ平滑、縦に模様ができ、老木になると、浅い裂け目ができます。シデの中では、樹皮の縞模様が鮮明で、見分けやすい。
葉は互生、葉身は卵形あるいは狭卵形で、基部は円形。表面には全体に毛があり、裏面には葉脈上に残ります。葉先は鋭頭、葉脚は広いくさび形。縁は細かい重鋸歯があります。
花は、4~5月に、新芽の展開と同時に咲き、雄花序は、前年枝の葉腋から下垂し、黄褐色で4~5cmの穂状になります。花が終わると、大量の雄花序が落下。
雌花序は、本年枝の先の新芽の中に出ます。

四手(紙垂)とは、しめ縄や玉串などに垂れ下がる、細長く切った紙のこと。果穂を四手に見立てたものです。「イヌ」は一般的に、役に立たないもの、あるいは毛の多いものを差します。

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撮影:2019年4月15日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年5月7日 京都府立植物園にて

名称:イヌシデ(犬四手)
科:カバノキ科 クマシデ属
園芸分類:
形態:落葉高木
原産地(分布):本州(岩手県以南)、四国、九州、朝鮮、中国
品種名:
草丈/樹高:20m
開花期:4~5月
花色:黄褐色
その他:別名 ソロシデ、ソロ、ソネ


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オオバベニガシワ(大葉紅柏) [落葉樹]

多くの幹が株立ちし、枝分かれは少ない。春の新葉の色が美しいため、庭木として植えられます。しかし、赤い新芽から一月もすると、冴えない緑白色の葉になってしまい目立たなくなります。
葉は互生し、葉身は心円形で縁には鋸歯があります。
雌雄同株、雌雄異花。
4~5月にかけて咲く花には雌雄があります。雄花はヒトデのような形をした黄色い小花で、多数が泡を吹いたように咲きます。雌花は紅色の糸を持った珍妙な形になります。雌雄ともに小さな花であり、派手な葉の陰になって目立ちません。

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撮影:2022年4月12日 京都府立植物園にて

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雌花と雄花


◇雄花
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撮影:2020年3月30日 京都府立植物園にて

◇雌花
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撮影:2020年3月31日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年6月2日 京都府立植物園にて

名称:オオバベニガシワ(大葉紅柏)
科:トウダイグサ科 オオバベニガシワ属
園芸分類:
形態:落葉低木
原産地(分布):中国東南部原産
品種名:
草丈/樹高:1~3m
開花期:4~5月
花色:黄色(雄花)、紅色(雌花)
その他:


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シダレヤナギ(枝垂柳) [落葉樹]

古くから都市の街路樹としてよく用いられました。そのため、単にヤナギと言えばシダレヤナギを指すことが多い。ヤナギ並木などは、まず確実にこれになります。
4月ころ、展葉より早く、あるいは同時に、弓状に曲がった尾状花序を出します。花柄には、小葉が3~5枚付きます。
新枝は褐緑色でなめらかで、無毛。葉は互生。縁には浅い細かな鋸歯があります。新葉の縁は巻きません。裏面は粉白色で無毛。
中国原産で奈良時代に渡来し、その後日本全土に植えられました。中国ではこの木で矢を作ったので「矢の木」といい、「やのき」→「やなぎ」へと変化したようです。
雌雄異株で、日本には雌の木がないとされます。

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撮影:2020年3月6日 京都市伏見区にて

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撮影:2017年3月30日 京都市伏見区にて

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撮影:2019年3月24日 京都市伏見区にて

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撮影:2017年4月4日 京都市伏見区にて

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撮影:2017年4月16日 京都市伏見区にて

名称:シダレヤナギ(枝垂柳)
科:ヤナギ科 ヤナギ属
園芸分類:
形態:落葉高木
原産地(分布):中国
品種名:
草丈/樹高:10~15m
開花期:3~4月
花色:淡黄緑色
その他:柳(やなぎ)、糸柳(いとやなぎ)


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ソフォラ・ダビディー [落葉樹]

ソフォラ・ダビディーは、マメ科の落葉樹です。本種は、原産国の標高2500m以下の谷間の雑木林に自生します。樹高は1~2m程度となります。若枝は細毛に覆われますがやがて無毛となります。密に分枝をし、密集して乱雑な枝模様となります。葉は対生で羽状複葉です。
3~8月頃に、枝先に円錐花序を出し、白色~先端が青味を帯びた蝶型の花を多数つけます。花後には6~7cm程度の莢果をつけ、卵形で径3~4mm程度の種子を3~5個内包します。
和名は、青色の花をつけるエンジュからとなります。
別名は「アオバナエンジュ(青花槐)」です。

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撮影:2022年5月6日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年6月11日 京都府立植物園にて

名称:ソフォラ・ダビディー
科:マメ科 エナジュ属
園芸分類:庭木・花木
形態:落葉低木
原産地(分布):中国原産
品種名:
草丈/樹高:2~2.5m
開花期:6~7月
花色:白色~先端が青味
その他:和名 アオバナエンジュ(青花槐)


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