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イブキトラノオ(伊吹虎の尾) [山野草]

北海道から九州の山地帯から高山帯に分布し、日当たりのよい草地に群生。
茎先に長さ5~8cmくらいの花穂をつけ、花の色は白とピンクのものがあります。 花には花弁はなく、萼が花弁状になって5つに裂けます。 雄しべは8本で、萼よりも長く伸びます。
根際から生える葉は長い楕円形ないし披針形で、つけ根の部分がくさび形をしています。 茎につく葉は披針形で茎を抱き、互い違いに生えます(互生)。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)です。 長さ3mmくらいの三稜形で、黒褐色の艶があります。
 和名の由来は、伊吹山で発見され虎のしっぽに似た花穂をしていることからきています。

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撮影:2020年7月30日 京都府立植物園にて

名称:イブキトラノオ(伊吹虎の尾)
科:タデ科 イブキトラノオ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):北海道から九州 北半球に広く分布
品種名:
草丈/樹高:30~100cm
開花期:7~8月
花色:白色か淡紅色
その他:


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ヤマゼリ (山芹) [草本]

山地の林縁や暗い林内などのやや湿った場所でみられる高さ50~100cmの多年草。
開花まで数年かかり、開花・結実した個体は枯れることから、一稔性草本(植物)ともいわれます。
茎は細く、上部で枝分かれし、葉は互生する2~3回3出羽状複葉で、小葉は卵形となり、縁に粗い鋸歯があります。
7~10月に茎先に複散形花序をつけ、白色の小さな5弁花を多数つけます。
萼歯片は披針形、花序には線形の総苞片、小総苞片があります。
果実は楕円形の分果です。

一稔性植物(いちねんせいしょくぶつ)=その生存中、ただ一度だけ花をつけ実を結び、そして枯死する植物の総称。狭義には、このような性質をもった多年生植物だけをさす。一年生草本のほか、タケ・ササ類、リュウゼツランなどがあります。


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撮影:2020年7月30日 京都府立植物園にて

名称:ヤマゼリ (山芹)
科: セリ科 ヤマゼリ属
園芸分類:花草本
形態:多年草
原産地(分布):日本(本州、四国、九州)、朝鮮、中国
品種名:
草丈/樹高:50~100cm
開花期:7~10月
花色:白色
その他:


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ユーカリ・プルブレンタ(銀世界) [花木]

ユーカリはフトモモ科の常緑性高木。
シルバーグリーンの丸葉が美しい品種です。香りが強めなので、ハーブのように乾燥させた葉でサシェ(匂い袋)を作ったり、切り花やアレンジなどに使ったりと、楽しみ方も色々です。
丸葉のユーカリは、大きくなると葉が細くなるものもありますが、銀世界は丸葉のまま成長します。
樹高が1mを超える大きさに成長してくると、白い小さな花を咲かせるようになります。

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撮影:2020年3月12日 京都府立植物園にて

名称:ユーカリ・プルブレンタ(銀世界)
科:フトモモ科 ユーカリノキ属
園芸分類:花木
形態:常緑中低木
原産地(分布):オーストラリア
品種名:プルブレンタ(銀世界)
草丈/樹高:5~10m
開花期:
花色:白色
その他:


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タンポポ(蒲公英) [山野草]

タンポポは、キク科タンポポ属の草花の総称で、主に3~4月にかけて、黄色い花を咲かせる野草です。春の野草といえば、このタンポポを思い浮かべる方も多いかもですね。最も、セイヨウタンポポは一年中花を咲かせることができるので、春以外の季節でも花を見ることができます。
毎年花を咲かせる多年草で、生命力が強く、根が残っていれば茎を刈られてもまた伸びてきます。タンポポは根が長く、50cm以上まで深く伸ばすこともあるので、根絶しにくいちょっと厄介な雑草でもあります。

タンポポの花といえば、茎の先に咲く丸い花が思い浮かびます。これは花の集合体で、1枚1枚の花弁のように見えている小さな花が集まった、花の塊(頭状花)です。小さな花が集まって、一つの大きな花のように見せることで、より昆虫の目を引くようにしているとのことです。

タンポポの花が咲く期間は約3日。花は朝につぼみを開き、夕方には閉じています。初めは太陽の光が差し込み、15~25℃ほどの温度がある状態で咲き始めますが、2日目以降は太陽の光だけでも咲いたり、3日目になるとどちらもなくても花が開くこともあり、まだ花の動きについてはよく分かっていないことも多いようです。

タンポポの綿毛の部分は冠毛と呼ばれます。風に乗って飛ばされやすいよう、羽に似た形をしていて、雨の日になると濡れないように閉じてしまいますが、晴れるとまた元通りになって飛んでいきます。冠毛を一つ取って見てみると、綿毛の下にタネのようなものがついています。これはタンポポの果実(痩果)で、この中にタネが入っています。

名前の由来は、白い綿毛が丸く集まった様子が、綿などを丸めて布で包んだ「たんぽ」に似ていることから、「たんぽ穂」となったというもの。
田んぼの道に生えていることが多かったことから「田菜」と呼ばれていたものが、徐々に「たん」という音に変わり、綿毛がほほける(ほつれる)という特徴から「ほほ」と組み合わさって、「たんぽぽ」になったという説もあります。ほかに、タンポポの異名の一つである「鼓草(つつみぐさ)」から、鼓をたたいた音が「タンタン、ポンポン」であることから、タンポポという名前の由来になったという説など諸説があるようです。
また、タンポポは漢字では蒲公英と書きます。これは中国から伝わった言葉で、開花前に収穫したタンポポを乾燥させた漢方を「蒲公英(ほこうえい)」と呼ぶことから、この漢字を使うようになったと考えられています。
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撮影:2020年4月26日 京都市伏見区にて

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撮影:2020年4月21日 京都市伏見区にて


日本における在来種と外来種
日本でよく知られるタンポポには、古来から自生していた在来種(日本タンポポ)と、明治以降に外国から持ち込まれた帰化種(西洋タンポポ)があります。

◇見分け方の大きなポイントは、
二ホンタンポポ :総苞片が閉じている
セイヨウタンポポ:総苞片が反り返っている
ではないでしょうか。
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◇二ホンタンポポとセイヨウタンポポの特徴比較表
タンポポ-24比較表.jpg

ここで注目してほしいのが、一番下の「環境適応力」です。
繁殖方法の違いとは、セイヨウタンポポは、自分だけで種(クローン)を作り出して増えることができるので、受粉は不要です。それに対してニホンタンポポは、自分以外の株の花粉を受粉する必要(他家受粉)があるため、種子を作るにはハチなどの昆虫の手助けが必要な点です。
つまり、これまでご紹介したセイヨウタンポポの繁殖能力の強さから、圧倒的にセイヨウタンポポの方が環境適応力が強いように思われれしまうかもしれませんが、逆とのことです。
その理由は、セイヨウタンポポが分布を広げたり数を増やすことに長けているのは事実ですが、クローンでしか増えないという事は、多様性がないため環境の変化に対応できず、急な気候の変化などに耐え切れずに絶滅してしまう可能性が高いというデメリットもあります。
また、一年中発芽できても、夏など他の植物が生い茂る時期に発芽した個体は、背の高い植物に日光や養分を奪われて大きく育つことができません。
一方で二ホンタンポポは、繁殖力は弱いですが、他家受粉によって多様な個体が生まれるので、寒さや厚さ、病害虫などの影響で一気に絶滅してしまうリスクが少ないと言えます。
また、春に開花したら種を飛ばしてしまい、他の植物が生い茂る夏以降は地面の下で次の開花の季節を待つため、無用に個体数を減らすことなく済みます。
植物たちのそれぞれの戦略がすごいと感心です。

名称:タンポポ(蒲公英)
科:キク科タンポポ属
園芸分類:野草
形態:多年生
原産地(分布):多くはユーラシア大陸
品種名:
草丈/樹高:15cm
開花期:3~4月(主に)
花色:黄色
その他:その他 鼓草(つづみぐさ)、ダンデライオン)



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コノテガシワ・オーレアナナ [常緑樹]

 矮性種で、オウゴンコノテガシワに似ていますが、より生育が遅く、樹高1~2m程度、樹形は長楕円形から球形になり、枝葉が密生します。枝葉は平べったく直上し、他の枝葉と平行に伸びます。新梢は鮮やかな黄金色、その後徐々に色がさめて黄緑色になり、冬は褐色を帯びます。
雌雄異花で、3~4月に小さな花が開花して、6月前後に結実、10月に熟します。
本種は園芸品種となります。

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撮影:2020年7月20日 京都府立植物園にて

名称:コノテガシワ・オーレアナナ
科:ヒノキ科 コノテガシワ属
園芸分類:
形態:常緑針葉
原産地(分布):園芸品種
品種名:オーレアナナ
草丈/樹高:1~2m
開花期:3~4月
花色:
その他:


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ルリマツリ(瑠璃茉莉) [花木]

ルリマツリは丈夫で育てやすい熱帯花木で、涼しげな青色の花が魅力です。
花径2~3㎝程度の花を多数、手毬状に初夏から晩秋まで長期間にわたって次々と開花します。
プルンバゴの名前で呼ばれることもあります。

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撮影:2020年7月20日 京都府立植物園にて

名称:ルリマツリ(瑠璃茉莉)
科:イソマツ科 ルリマツリ属
園芸分類:熱帯植物
形態:低木
原産地(分布):南アフリカ
品種名:
草丈/樹高:0.3~3m
開花期:5~11月
花色:青紫、白色
その他:別名 プルンバゴ


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サルビア・ミクロフィラ [花木]

サルビア・ミクロフィラは、シソ科の半常緑樹で、茎の基部は木質化します。葉は卵形で対生し、縁には鋸歯があります。「チェリーセージ」の近縁で、4~11月ごろ、茎頂や葉腋から花序をだし、赤色の花を咲かせます。
本種は、園芸品種の「ホットリップス(cv. Hot Lips)」。花冠が赤色と白色のツートンカラーです。

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撮影:2020年7月20日 京都府立植物園にて

名称:サルビア・ミクロフィラ
科:シソ科 サルビア属
園芸分類:花木
形態:落葉低木
原産地(分布):アメリカ、テキサス州~メキシコ原産 掲載品種は園芸品種
品種名:ホットリップス
草丈/樹高:50~150cm
開花期:4~11月
花色:白色、赤色
その他:別名 チェリーセージ


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ソクズ [草花]

多年草で、地下茎を這わして繁殖する。茎は直立し高さは1~1.5m。葉は対生し、奇数羽状複葉で、2~3対の小葉からなります。小葉は狭卵形で、先端は鋭くとがり、縁には細鋸歯があります。
花期は7~8月。茎の先端に大型の散房状集散花序をつけ、小さい花を多数つけます。花冠は白色で径3~4mmになり5裂です。雄蘂は5個。花序の中に杯状の黄色い腺体があります。果実は径4mmの球形となり、赤色に熟します。開花の数からすると結実の割合は少ないとも。

ニワトコに似ることから、別名クサニワトコ。この名前から解るように、大形の草の仲間。漢方ではサクダクと呼ばれ、リュウマチなどの治療に用いられます。名前の由来は、サクダクが訛ったものといわれいるようです。

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撮影:2020年7月15日 京都府立植物園にて

名称:ソクズ
科:レンプクソウ科 ニワトコ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):本州~九州、中国、タイ
品種名:
草丈/樹高:100~150cm
開花期:7~8月
花色:白色
その他:別名 クサニワトコ



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ギボウシ・プレイングハンズ [山野草]

野生種は東アジアの特産で、最も多くの種が分布する日本列島では各地に普通に見られます。海岸近くの低地から亜高山帯、湿原から岸壁まで生息環境も多様です。
葉は根元にまとまってつきます。葉の幅はさまざまで、この葉は種類によって光沢のあるもの、つや消しのもの、白粉を帯びるもの、しわの目立つものなどがあります。また、多数の斑入りの園芸品種が育成されています。
本種、「ギボウシ・プレイングハンズ」は、濃い緑に細い糸状の白斑が入るねじれた細葉が25cmほどに長く伸び、とてもユニークな姿の園芸品種です。
品種名「プレイングハンズ(祈る手)」のネーミングもおもしろい。

※科名:キジカクシ科、ユリ科、リュウゼツラン科で分類される場合もあります。

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撮影:2020年7月17日 京都府立植物園にて

名称:ギボウシ・プレイングハンズ
科:クサスギカズラ科 ギボウシ属
園芸分類:草花,山野草
形態:宿根草(耐寒性多年草)冬期落葉種
原産地(分布):園芸品種
品種名:
草丈/樹高:50~80cm
開花期:6~8月
花色:薄紫色
その他:


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ギンレイカ(銀鈴花) [山野草]

山地の湿り気のある場所でみられる高さ30~70cmの多年草。
横に這う地下茎をもち、茎には稜があり、直立して、上部で枝分かれします。
茎の上部や花序に腺毛がまばらにはえます。
葉は互生する単葉で、葉の裏面に赤褐色の点が散らばります。
茎先に総状花序を出し、10~30個の花をつけます。花は赤みを帯びた白色、花冠は5裂しますが、あまり開きません。
萼や花柄に腺毛がまばらにはえます。
花には糸状の苞があります。
花柄は開花期には長さ0.3~0.6cmでやや下を向きますが、果実期には長さ1~1.5cmに伸びて斜め上を向きます。
果実は径0.5cmで球形の蒴果で、花柱が残ります。

今回は花を逃しましたので、来年の楽しみにですね。

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撮影:2020年7月17日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年9月15日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年10月27日 京都府立植物園にて

名称:ギンレイカ(銀鈴花)
科:サクラソウ科 オカトラノオ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):日本(本州、九州)、済州島
品種名:
草丈/樹高:30~70cm
開花期:6~7月
花色:白色
その他:別名 ミヤマタゴボウ


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