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オオオナモミ(大雄生揉) [草花]

北アメリカ原産で、現在では各地に広く帰化しています。
オナモミ属の植物は世界に広く分布する一年草です。日本でも各地でみられ、子供の頃トゲトゲの実を友達の服にくっつけたりして遊んだ人も多いのでは?。このトゲは実を動物の体にくっつけて遠くまで運ばせるのに役立っています。オナモミは、漢方で解熱、発汗、頭痛薬として用いられてきました。また葉を揉んでつけると虫さされに効くところから「ナモミ(生揉み)」の名前が付いたとも言われています。帰化植物のオオオナモミはオナモミに比べて草全体が大きい種です。今では日本各地に自生しており、都市近郊ではむしろオオオナモミの方が優勢のようです。
花期は夏から秋にかけて、枝先に円錐花序を出し、黄緑色から黄色の頭状花を咲かせます。雌雄異花で、雄花は球状で枝の先の方につき、白みをおびたふさふさを束ねたような感じです。また雌花のほうは下部にあって、2本の突起がある緑色の壺状の総苞に囲まれて、先端にわずかに顔を出します。
花が終わると、かたまって楕円形の実をつけます。この見かけ上の果実は、痩果を包んだ総苞で、これを果苞といいます。
果苞は、フットボール状の楕円形で、たくさんのかぎ状の棘をもっています。このかぎ状の棘がひっつき虫の正体です。カバンやくつなどに使われている、マジックテープはオナモミの仲間(ゴボウ)の実がヒントになって生まれたと言われています。
実は、今、見かけるのはオナモミではなくメキシコからの帰化植物オオオナモミとのことです。

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撮影:2020年11月11日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年10月2日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年10月17日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年12月3日 京都府立植物園にて

名称:オオオナモミ(大雄生揉)
科:キク科 オナモミ属
園芸分類:野に咲く花
形態:1年草
原産地(分布):北アメリカ原産
品種名:
草丈/樹高:50~200cm
開花期:8~10月
花色:黄緑色
その他:



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