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ウメバチソウ(梅鉢草) [山野草]

ウメバチソウは北半球の温帯から亜寒帯に分布し、日当たりのよい湿地や小川のそば、山地の水がしみ出るような斜面に見られる多年草です。
秋に、茎先に白い5弁花を上向きに1輪つけます。花弁には緑色の脈が目立ち、花の中央に雄しべが5本です。
雄しべは1日に1本だけ立ち上がって花粉を出す。雄しべの隣に細かく分裂した仮雄しべがあり、その仮雄しべは花粉を出しません。また、真ん中に白い帽子のような形の雌しべがあります。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)です。

和名の由来は、花の様子を家紋の「梅鉢」に見立てたものです。

※科名:ウメバチソウ科、ユキノシタ科で分類される場合もあります。


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撮影:2019年10月28日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年11月3日 京都府立植物園にて

名称:ウメバチソウ(梅鉢草)
科:ニシキギ科 ウメバチソウ属
園芸分類:山野草
形態:多年草
原産地(分布):北半球の温帯~亜寒帯
品種名:
草丈/樹高:10~40cm
開花期:8~10月
花色:白色
その他:


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リンドウ(竜胆) [山野草]

本州から四国・九州の湿った野山に自生する秋の山野草の代表的なものです。
春に細い芽が伸びてきて、ササの葉に似た細い葉をつけ、茎は次第に立ち上がります。夏が過ぎると茎は次第に横に倒れ、秋が過ぎたころから、先端に小さな蕾をのぞかせます。蕾は渦状に巻いた状態で、日を追うごとに伸びます。そして、暖かい日ざしのなかで、青紫色で5裂した筒状の花を数輪開きます。花後にはさや状の果実がつき、秋も深まるころには葉が枯れて休眠に入ります。
リンドウ(竜胆)の花は、天気の良いときだけ太陽に向かってまっすぐに開花します。くもりや雨、また夜には花を閉じてしまい咲きません。
リンドウ(竜胆)の葉っぱは細長く笹を少し細くしたような形状です。リンドウ(竜胆)の葉っぱの色は深い緑色をしていて花の美しさを引き立ててくれます。

 リンドウの名前は中国名の「竜胆」に由来します。これは、リンドウの根が漢方薬として有名な「熊胆」と同じくらい苦く、コレに匹敵するのは例えるなら竜の胆くらいしかないんじゃないか、ということで「竜胆」と名付けられ、その音読みの「りゅうたん」が転訛したともいわれます。

古くはえやみぐさ(疫病草、瘧草)とも呼ばれたようです。

花が美しいことから、園芸的改良が盛んで多くの品種が見られ、鉢花や切り花などでも流通しています。


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撮影:2019年10月28日 京都府立植物園にて

名称:リンドウ(竜胆)
科:リンドウ科 リンドウ属
園芸分類:山野草
形態:多年草
原産地(分布):本州、四国、九州
品種名:
草丈/樹高:30~50cm
開花期:9~10月
花色:青紫色
その他:


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ヒイラギモクセイ(柊木犀) [花木]

 ヒイラギモクセイはギンモクセイとヒイラギの雑種であるとされ、公園木や庭木として良く植栽されていようです。雄株だけが知られており、繁殖は取り木となります。葉の形と大きさはキンモクセイに似ており、葉の周辺が棘になっている性質はヒイラギから受け継いでいます。
ヒイラギモクセイの花は10~11月のはじめに咲き、ヒイラギの開花期よりも数週間早い。花の形は、ギンモクセイの性質が強く出ているようで、花弁は反り返りません。雄株しかないので、花はすべて雄花。2本のおしべと、中心部に痕跡的なめしべがのぞきます。
 ヒイラギモクセイの葉は硬く、鋸歯は棘になっています。ヒイラギモクセイもヒイラギと同様に、時折全縁で棘のない葉が出ます。棘のある葉を出している株でも、部分的に全縁の葉をつけていることも多いです。両者が混在している場合には、全縁の葉の方が、小さい。このような性質は、ヒイラギの性格を受け継いでいると言われています。葉はヒイラギより表面の光沢は少なく、葉脈の主脈は葉の裏面で突出です。

 ◇葉っぱのギザギザ度
 金木犀 < 銀木犀 < 柊木犀 < 柊
 (すべすべ) ←----→ (ギザギザ)

 ◇開花時期
 金木犀 → 銀木犀 → 柊木犀 → 柊

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撮影:2019年10月26日 京都市伏見区にて

名称:ヒイラギモクセイ(柊木犀)
科:モクセイ科 モクセイ属
園芸分類:花木
形態:常緑小高木
原産地(分布):中国
品種名:
草丈/樹高:4~7m
開花期:10~11月
花色:白色
その他:


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キンシナンテン(錦糸南天) [常緑樹]

キンシナンテンは、樹高は30~50cm程度で、株元から多数の幹を直立させ叢生(そうせい)します。葉は2~3回羽状複葉で、長い葉柄を持ち互生となります。小葉柄の分岐ごとに節があり、葉の質は固く、表面には光沢があります。
本種は南天の変種で、葉も茎も名の通りとても細い。そのために成長も極めて遅いです。本種には、たくさんの園芸品種があり、江戸時代にブームを起こした典型的な古典園芸植物とも言われます。
撮影したものは「赤縮緬(あかちりめん)」と呼ばれる品種となります。

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撮影:2019年2月24日 京都府立植物園にて

名称:キンシナンテン(錦糸南天)
科:メギ科 ナンテン属
園芸分類:
形態:常緑低木
原産地(分布):日本 中国中部 園芸品種
品種名:赤縮緬(あかちりめん)
草丈/樹高:30~50cm
開花期:
花色:
その他:



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ハスノハカズラ(蓮の葉葛) [つる性]

茎が他物に巻きつきながら生育する常緑のつる性木本となります。
葉は三角状広卵型で、互生となります。葉柄は葉身に盾状にちきます。
 7~9月頃、花は葉腋から円錐状~複合散形状の花序を出し、多数の花をつけます。花は淡緑色で、雄花の萼片は6~8個、花弁は3~4個、雌花は萼片、花弁とも3~4個です。
10~12月頃に核果は球形で平滑、径約6mm、熟すと朱紅色となります。内果皮は偏圧して背部は小卵形のいぼ状突起となり、側部は凹形です。種子は馬蹄形です。

「ハスノハカズラ」は、葉と葉柄が蓮の葉に似て盾状につくことからです。

次は、花と赤い実の撮影に挑戦ですね。

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撮影:2019年10月21日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年12月9日 京都府立植物園にて

名称:ハスノハカズラ(蓮の葉葛)
科:ツヅラフジ科 ハスノハカズラ属
園芸分類:
形態:常緑のつる性木本
原産地(分布):本州(西部)、四国、九州、沖縄 ・ 中国中南部、台湾、インド、マレーシア
品種名:
草丈/樹高:つる性
開花期:7~9月
花色:淡緑色
その他:


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タカクマホトトギス(高隈杜鵑) [草本]

タカクマホトトギスは、ユリ科の多年草です。九州大隅半島の岩場に自生します。
茎は斜上し、ほとんど無毛で、草丈は20~50cmほどです。9~10月頃に、茎上部の葉腋に黄色の花を1~2個咲かせます。
葉は幅広く、茎を抱きます。花被片は長さ3.5cm斑点は少なく、花柱には紫色斑点が多い。葯は紫色となります。

キバナノホトトギスとは、葉が広く楕円状、茎に毛が無く、放射状に広がる根出葉が無いことなどで異なります。

環境省RDB:準絶滅危惧(NT)指定植物

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撮影:2022年9月30日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年9月27日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年10月28日 京都府立植物園にて

名称:タカクマホトトギス(高隈杜鵑)
科:ユリ科 ホトトギス属
園芸分類:
形態:多年生草本
原産地(分布):九州大隅半島
品種名:
草丈/樹高:20~50cm
開花期:9~10月
花色:黄色
その他:環境省RDB:準絶滅危惧(NT)指定植物


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ムラサキマユミ(紫真弓) [常緑樹]

ムラサキマユミはニシキギ科の常緑樹です。本州では日本海側の低山の林地に自生の見られる潅木(かんぼく)です。茎下部は地を這い、樹高は70cm程度までとなります。葉は長さ7~12cm程度の披針形~長円形で、幾分厚味があります。葉の縁には不揃いな細鋸歯があり、先端は鋭頭、基部では短い葉柄に連なり枝に対生します。7月頃、枝先の葉腋から径8mm程度で暗紫色の花をつけます。花後は蒴果は径8mm程度の球形で紅熟し、5裂すると赤い仮種皮に包まれた種子が現れます。
和名は、暗紫色の花を見せるマユミからです。因みに、マユミの花は緑白色です。



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撮影:2022年6月16日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年10月20日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年10月23日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年10月28日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年6月29日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年9月2日 京都府立植物園にて

名称:ムラサキマユミ(紫真弓)
科:ニシキギ科 ニシキギ属
園芸分類:
形態:常緑樹
原産地(分布):本州(中部地方以西),四国,九州(北部)
品種名:
草丈/樹高:70cm
開花期:7~8月
花色:暗紫色
その他:日本固有種


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キセワタ(着せ綿) [草花]

シソ科の多年草。山地・丘陵地の草原に生え、高さ60~90cm。全体に毛があり、葉は卵形となる。茎は4角柱形で、周囲を毛で覆われる。8~9月ごろ、茎上部の葉の付け根に、淡紅色の唇形の花を咲かす。花びらの上面に白い毛がある。
 和名のキセワタは、「着せ綿」の意で、「菊の被綿」(重陽の日、9月9日の前後に、菊の花の綿を被せて霜よけとした)の風習から、本種の花冠の上の白毛を花に着せる綿に見立てものである。

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撮影:2019年10月21日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年10月23日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年11月9日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年11月4日 京都府立植物園にて

名称:キセワタ(着せ綿)
科:シソ科 メハジキ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年生草本
原産地(分布):北海道、本州、四国、九州 朝鮮半島、中国大陸(東北部・北部)、ロシア
品種名:
草丈/樹高:60~100cm
開花期:8~9月
花色:
その他:


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アキノキリンソウ(秋の麒麟草) [山野草]

北海道から九州、朝鮮に分布し、山地や丘陵部の日当たりのよい場所に生える多年草です。普通は3~10本ぐらいの茎が出て株立ちとなり、茎はまっすぐ伸びて、先端付近に花径5mmほどの黄色の花を多数咲かせます。
かつては里山に囲まれた水田の周辺、ため池の土手などにごく普通に見られた秋草の代表といわれてました。
に見られる場所が少なくなり、「秋の道ばたの黄色い花」はセイタカアワダチソウに取って代わられた感がある。 アキノキリンソウの若葉は食用可であり、水にさらした後和え物やおひたしにします。また、陰干しにしたものは薬用にもなるようです。

和名の由来は、秋に咲き、また黄色い花の美しさをベンケイソウ科のキリンソウにたとえたものです。
別名をアワダチソウといいます。これは、花が泡立つように咲くというところからきているようです。

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撮影:2019年10月21日 京都府立植物園にて

名称:アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
科:キク科 アキノキリンソウ属
園芸分類:草花,山野草
形態:多年草
原産地(分布):ユーラシア
品種名:
草丈/樹高:30~100cm
開花期:8~11月
花色:黄色
その他:


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マンガンジトウガラシ(万願寺唐辛子) [野菜]

万願寺とうがらしは、京都府舞鶴市の万願寺地区で栽培されてきた野菜で、ピーマンやししとうと同じ甘とうがらしの一種。大正時代の終わりごろ、京都の在来種である「伏見甘長とうがらし」とアメリカの「カリフォルニア・ワンダー」というピーマンの交配によって誕生したと言われています。
長さ約15cmと、とうがらしの仲間のなかでは大型で、果肉は大きくて分厚く、柔らかく甘味があり、種が少なく食べやすいことが特徴。その大きさから「とうがらしの王様」とも呼ばれている。

京の伝統野菜のひとつ

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撮影:2019年9月3日 京都府立植物園にて

名称:マンガンジトウガラシ(万願寺唐辛子)
科:ナス科 トウガラシ属
園芸分類:京野菜
形態:
原産地(分布):京都府舞鶴市が発祥
品種名:
草丈/樹高:
開花期:6~10月
花色:白色
その他:


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