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イワシャジン(岩沙参) [山野草]

イワシャジンはやや大型の多年草で、関東地方南西部や中部地方南東部の山地の岩場に見られます。秋に紫色の釣り鐘形の花が、岩場から垂れ下がるように開くさまはとても風情があり、人気の高い山野草の一つです。
地下にゴボウ根を束ねたような根茎をもち、春の芽出し後に、株元に栄養葉と呼ばれるスペード形の葉を広げます。その中心から、細い茎と糸状の葉を立ち上げて、茎の先端から花芽を伸ばします。夏の間に花芽が成長し、9~10月頃には次々と花冠が浅く5裂した釣り釣鐘形の花を咲かせます。花が終わると、茎は枯れて再び栄養葉を広げます。このときに早いものでは結実しています。冬前には栄養葉も枯れて休眠します。
イワシャジンは、漢字で書くと「岩沙参」です。
沙参というのは、漢方薬の生薬でイワシャジンが属するツリガネニンジン属や、その近縁種の根を乾燥させたものです。
岩場に生える沙参(しゃじん)という意味でイワシャジンの名前が付いています。

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撮影:2020年10月29日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年10月15日 京都府立植物園にて

名称:イワシャジン(岩沙参)
科:キキョウ科 ツリガネニンジン属
園芸分類:山野草
形態:多年草
原産地(分布):関東地方南西部、中部地方南東部
品種名:
草丈/樹高:30~70cm
開花期:9~10月
花色:紫,白色
その他:


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ハマベノギク(浜辺野菊) [山野草]

日本海側の海岸の砂地や岩場などに生育する越年草または多年草。茎は根元から放射線状に枝分かれして砂地を這って広がります。夏に美しいキクの花が咲きます。
一般に、1年目はロゼットで冬を過ごし、翌年の秋、花を咲かせるとその個体は枯れる2年草とも言われています。
地面を這うように茎を伸ばして大きな頭花を咲かせ、花の大きさは3~4cmほどとなります。

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撮影:2018年10月15日 京都府立植物園にて

名称:ハマベノギク(浜辺野菊)
科:キク科 シオン属
園芸分類:
形態:常緑高木
原産地(分布):本州(富山県以西)、九州 の日本海沿岸
品種名:
草丈/樹高:
開花期:7~10月
花色:薄紫色
その他:


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ミカエリソウ(見返草) [草本]

低山~山地の林床に生育する落葉低木。地下茎を横走し、高さ50~100cmとなり茎が木化するシソ科唯一の木本となります。
葉は単葉で対生で、楕円形または卵状楕円形であり葉先は鋭尖頭、裏面の脈状に毛が密生します。
先端に長さ7~15センチの総状花序を直立して出し、筒状のくちびる形の花が3個ずつ対生して密につきます。上唇はあさく2裂、下唇はやや長く先は3裂です。
名前「見返り草」は、美しい花なので、通り過ぎたときに人が「見返る」ほどだから、という由来するそうです。でも、残念ながらそれほどでも感じてしまいました、花に失礼かも! 
なお、ほんとは草ではなく木です(冬でも地上部が残る)。

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撮影:2020年10月16日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年10月15日 京都府立植物園にて

名称:ミカエリソウ(見返草)
科:シソ科 テンニンソウ属
園芸分類:
形態:落葉小低木
原産地(分布):本州(福井県以西)
品種名:
草丈/樹高:0.5~1m
開花期:9~10月
花色:紅紫色
その他:別名: イトカケソウ(糸掛草) テンニソウの仲間


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テンニンソウ(天人草) [山野草]

 テンニンソウは北海道から九州に分布する多年草です。山地の木陰に生え、地下には木化した地下茎があり、落葉樹林内または山地の木陰に大群落を形成することがあります。シソ科としてはかなり大型の草本であり、草丈は50~100cmで茎の断面は四角形。葉は対生し、長さ10~20cmでほとんど無毛です。9~10月、茎の先端に花序を形成し、花冠は淡黄色で短く、4本のおしべと1本の雌しべが長く突出しているのが特徴となります。
尚、「天人草」の名前の由来は不明とのことです。

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撮影:2018年10月11日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年10月7日 京都府立植物園にて

名称:テンニンソウ(天人草)
科:シソ科 テンニンソウ属
園芸分類:山に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):日本固有種
品種名:
草丈/樹高:50~100cm
開花期:9~10月
花色:淡黄色
その他:


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