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サワギキョウ(沢桔梗) [草花]

サワギキョウは、山野の湿地に生える無毛の多年草となります。すらりと伸びた茎に、さわやかな青紫色の花が長い穂になって咲き、切れ込みの深い独特の花形が特徴です。
花期は8~9月頃で、濃紫色の深く5裂した唇形の花を茎の上部に総状に咲かせます。花びらは上下2唇に分かれ、上唇は鳥の翼のように2裂し、下唇は3裂する得得な形です。萼は鐘状で先は5裂です。キキョウと同じく雄性先熟で、雄しべから花粉を出している雄花期と、その後に雌しべの柱頭が出てくる雌花期があります。
和名は沢に咲くキキョウという意味ですが、花と葉はキキョウに似ていません。
サワギキョウは毒草としても知られます。

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撮影:2018年8月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年9月6日 京都府立植物園にて

名称:サワギキョウ(沢桔梗)
科:キキョウ科 ミゾカクシ属(ロベリア属)
園芸分類:草花
形態:多年草
原産地(分布):日本全土 ・ 千島、樺太、台湾、朝鮮半島、満州、東シベリア
品種名:
草丈/樹高:60~100cm
開花期:8~9月
花色:濃紫色
その他:


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ハマゴウ(浜栲) [花木]

本州~沖縄の海岸の砂地に生え、茎は砂の上をはい、枝は立ち上がって高さ30~70cmになります。葉の裏面には灰白色の毛が密生しています。7~9月に美しい唇形の花を咲かせます。花冠は長さ1~1.5cmで青紫色。おしべは4本。砂質の海岸に生育し、砂質海岸と周辺森林との境界部分に群落を形成していることが多いです。
果皮がコルク質であり、海流に運ばれて分布します。
果実は蔓荊子(マンケイシ)と呼ばれる生薬で鎮痛、鎮静、消炎作用があります。蔓荊子散などの漢方薬に配合されるそうです。

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撮影:2020年10月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年8月20日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年2月25日 京都府立植物園にて

名称:ハマゴウ(浜栲)
科:シソ科 ハマゴウ属
園芸分類:
形態:匍匐性落葉小低木
原産地(分布):本州・四国・九州からアジア東南部から南大西洋、オーストラリア
品種名:
草丈/樹高:30~70cm
開花期:7~9月
花色:淡青紫色
その他:


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ノブキ(野蕗) [山野草]

横に這う地下茎のある多年生草本となります。茎は立ち上がって高さ60~100cmで、北海道~四国の山地の木陰や谷間などに生えます。
葉は長い葉柄があり、葉身は三角状腎形で裏面には白い綿毛が密生します。フキの葉にやや似ていますが、葉の先がややとがり葉柄に狭い翼があるので見分けがちきます。頭花はまわりに雌花、中心部に両性花があり、両性花は結実しません。そう果は放射状に並び独特なというよりも異様な姿にも見えます。種はカギ状のとげを動物の毛や人の衣服にひっかけ、種を運ばせるいわゆるひっつきむしです。
花期は8~10月となります。
次は種を撮影してみたいと思います。

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撮影:2018年8月20日 京都府立植物園にて

名称:ノブキ(野蕗)
科:キク科ノブキ属
園芸分類:
形態:
原産地(分布):北海道、本州、四国、九州。朝鮮、中国、ヒマラヤ。
品種名:
草丈/樹高:60~100cm
開花期:8~10月
花色:白色
その他:


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マキエハギ(蒔絵萩) [山野草]

丘陵~低山の日当たりのよい乾いた草地に生える落葉半低木で、高さ30~60cmになる。半低木といっても見かけは草で、茎はほぼ無毛で硬く、細い。
花は淡紅紫色で白色を帯び、ごく短い柄の先に数個ずつ総状花序に付く。花期は8~9月。閉鎖花は葉腋に束生。果実は広卵形でわずかに短毛があり長さ約4mm、網脈が目立つ。
名前の由来は、まっすぐに伸びた細い花柄が、蒔絵の優雅な筆の運びを思わせることからついたもの

全国22府県で絶滅危惧または準絶滅危惧種

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撮影:2022年8月8日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年8月20日 京都府立植物園にて

名称:マキエハギ(蒔絵萩)
科:マメ科 ハギ属
園芸分類:
形態:小低木または多年草
原産地(分布):本州(中南部)、四国、九州
品種名:
草丈/樹高:30~60cm
開花期:8~9月
花色:白色
その他:


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ハナゼキショウ(花石菖) [草本]

関東以西の山地の岩場に育ち、清楚な穂状の白い花をつけます。名前はセキショウに似ることからですが、似るのは花ではなく葉の姿です。なお「セキショウ」の名前は、岩や石に着生して生長することからとのことです。
花茎は高さ10~30cmで、2~3個の小型の茎葉があります。花期は7~8月。白色の花が総状花序に付きます。花被片は線状長楕円形。雄しべは花被片と同長か少し長く、葯は淡紫色です。
京都府では絶滅危惧種に指定されています。

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撮影:2018年8月20日 京都府立植物園にて

名称:ハナゼキショウ(花石菖)
科:チシマゼキショウ科 チシマゼキショウ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):本州(関東以西)、九州
品種名:
草丈/樹高:10~30㎝
開花期:7~8月
花色:白色
その他:イワゼキショウ(岩石菖)


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チヂミザサ(縮笹) [山野草]

葉が笹の葉に似、波打ったように縮んでいることから付いた名前で、山地から都会の空き地まで、各地で見ることができます。種子で繁殖し、やや群生します。茎は高さ10~30cm、下部は長く匍匐し、節からまばらにやや直立する枝を出します。
花期は8~9月で、このころになると、茎の一部は立ち上がり、先端から穂が出ます。穂は高さが30cm程に達すし、花茎の上半分位に、まばらに短い枝が出て、それぞれの枝に少数ずつの小穂がつきます。開花時の雌しべの柱頭の羽毛状の毛が目立ち、紫色の葯も比較的目を引きやすく、イネ科の花としては見栄えがします。
果実が熟すると、小穂の基部で外れやすくなり、その毛で他物に張りつきます。動物などにくっついて分散を行います。よくズボンなどにも粘り着いてくる、いわゆるひっつき虫のひとつです。
チヂミザサ(縮笹)ともコチジミザサ(小縮笹)とも言うようです。

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撮影:2018年8月21日 京都府立植物園にて

◇花を追加
 花と言ってもイネ科なのでかなり地味な花です
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撮影:2018年8月24日 京都府立植物園にて

◇花穎は、外花頴(がいかえい)と内花頴(ないかえい)があります。外花頴は、約1.5mmの芒があり、葉腋部分に小花を持ち雄しべと雌しべがつきます。雄しべは花糸の先に薄黄色の葯を付け、雌しべは白や赤紫色のブラシ状です。内花頴は退化して不稔性。両性花で風媒花。
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撮影:2018年10月2日 京都府立植物園にて

名称:チヂミザサ(縮笹)
科:イネ科 チヂミザサ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):日本全土 ユーラシア
品種名:
草丈/樹高:10~30cm
開花期:8~9月
花色:紫褐色
その他:


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デルフィニウム [草花]

デルフィニウムは、ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、熱帯アフリカの山岳地帯などに約300種が分布するキンポウゲ科オオヒエンソウ属(デルフィニウム属)の多年草(まれに一・二年草)です。
美しい花を咲かせることから、古くから観賞用として広く栽培されています。
日本へは明治初期に渡来し、切り花として流通する他、イングリッシュガーデンの人気と共に多くの苗が流通するようになっています。
デルフィニウムは本来は多年草ですが、高温多湿の環境が苦手なため日本では夏を乗り越えることが難しく、一年草として扱われることが一般的です。
今回撮影したものは、銘板に「オーロラ ミックス」と書かれていました。デルフィニウムのエラータム系であり、長い花穂にびっしりと八重花がつき、1mを超える姿はボリューム感がある。エラータム系のなかで最も育てやすい品種の一つ言われているようです。

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撮影:2018年5月16日 京都府立植物園にて

名称:デルフィニウム
科:キンポウゲ科 オオヒエンソウ属(デルフィニウム属)
園芸分類:草花
形態:多年草(暖地では一年草)
原産地(分布):ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、熱帯アフリカの山岳地帯
品種名:
草丈/樹高:20~150cm
開花期:5~6月
花色:白,ピンク,青,紫,複色
その他:和名は「オオヒエンソウ(大飛燕草)」


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ルリカラクサ(瑠璃唐草) [草花]

耐寒性一年草。草丈10~25cm 、茎は匍匐性(ほふくせい)で横に広がります。葉には羽状の深い切れ込みがあり、茎と葉に柔毛があります。
花は4~5月に開花し、花径2cmくらいで、白に空色または青紫色の深い覆輪で、中心部に黒い点が5つあります。白色花もあるようです。
和名は花が瑠璃色、葉が唐草模様に見えることから。


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撮影:2018年5月16日 京都府立植物園にて

名称:ルリカラクサ(瑠璃唐草)
科:ムラサキ科 ルリカラクサ属
園芸分類:
形態:耐寒性一年草。
原産地(分布):アメリカのオレゴン州中部~カリフォルニア州南部
品種名:
草丈/樹高:10~25cm
開花期:4~5月
花色:
その他:別名ネモフィラ・メンジージー、ネモフィラ・インシグニス


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シンジュギク(春寿菊) [山野草]

ミヤマヨメナの変種で全体に小さく花弁も少なく、花はミヤマヨメナより少し遅く咲きます。花茎の高さは約10㎝。根生葉は長い柄があり、葉身は楕円形で2~3個の粗い鋸歯があり、やや硬くて深緑色です。茎上葉は小さくて目立たちません。5~7月ころに茎の先に径2㎝ほどの頭花をつけます。頭花は少数の白色の舌状花と黄色の筒状花からなります。

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撮影:2018年5月15日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年5月10日 京都府立植物園にて

名称:シンジュギク(春寿菊)
科:キク科 シオン属
園芸分類:
形態:
原産地(分布):本州(近畿地方以西)、四国
品種名:
草丈/樹高:10cm位
開花期:5~7月
花色:白色
その他:別名シュンジュギク(真珠菊)


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ストランバエシア [花木]

葉は濃緑色の革質で先の尖った長楕円形で、やや波打ち、互生です。常緑ですが、秋に部分的に赤く紅葉します。5~6月頃に散房花序を出し、白色の5弁花を咲かせます。果実は球形の梨状果で、秋~冬頃、光沢のない赤色に熟します。果実の先端に萼片が残ります。

撮影した木の横に、このような立札がありました。
どうやら、ストランバエシアの別名が「ニイタカカマツカ」のようで、その解説に以下のように説明されておりました。
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「ニイタカカマツカ(バラ科) 中国名:紅果樹

中国中部、西部に自生する常緑低木または小高木。花は白色で6月頃開花。
上原啓二著【樹木大図説】には「日本には昭和初年に入り、基本種と共に
京都植物園に有り。」と記載されています。
 ここの植栽の個体は当時の原木である確証はありませんが、
我が国に初導入された樹種ということで京都府立植物園の歴史を知る
貴重な植物です。
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撮影:2018年5月16日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年8月22日 京都府立植物園にて


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撮影:2020年11月10日 京都府立植物園にて

名称:ストランバエシア
科: バラ科 ストランバエシア属
園芸分類:
形態:常緑低木
原産地(分布):中国西部
品種名:ダビディアーナ
草丈/樹高:1.5~2m
開花期:5~6月
花色:白色
その他:別名 コウカジュ(紅果樹)


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