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ハイノキ(灰の木) [常緑樹]

雌雄同種で、4~6月にかけてギンバイカのような白い花を樹冠いっぱいに咲かせます。花びらは5枚で雄しべが非常に長いのが特徴となります。
また、夏から秋にかけてできる実は黒紫色に熟し、野鳥にとって格好の食糧となるようです。
ハイノキの材から作った灰汁が、染物をする際、染料を繊維に定着させる「媒染剤」に使われたことから名付けられました。材は緻密で将棋の駒や箸、民芸品などを作るのに使われます。
別名「イノコシバ」と言われ猪を捕まえた後にこの枝で縛っていた事からついたようです。

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撮影:2021年4月13日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年3月18日 京都府立植物園にて


名称:ハイノキ(灰の木)
科:ハイノキ科 ハイノキ属
園芸分類:
形態:常緑広葉小高木
原産地(分布):アジア、オーストラリアなど 日本では関東から九州にかけて
品種名:
草丈/樹高:3~4m
開花期:4~6月
花色:白色
その他:


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チョウジソウ(丁字草) [草本]

川岸の湿った草地や原野などに生える多年草です。
葉は普通互生し、長さ6~10cm、幅1~2cmの披針形で先端は鋭く尖ります。
茎の先に淡青紫色の花を集散状につけます。
花冠は直径約1.3cmの高杯形で、上部は5裂して平開します。
果実は袋果で円柱状。
この花の形が横から見ると「丁」の字形に見えるから「丁字草」の名にとか、香料で有名な「丁子」に似ていることから、ともいわれています。
他のキョウチクトウ科植物と同様、本種も全草にアルカロイドを含み有毒とのことです。

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撮影:2022年5月4日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年4月23日 京都府立植物園にて

名称:チョウジソウ(丁字草)
科:キョウチクトウ科 チョウジソウ属
園芸分類:
形態:多年生草本
原産地(分布):東アジア(日本、朝鮮半島、中国)
品種名:
草丈/樹高:30~70cm
開花期:4~5月
花色:青紫色
その他:


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マムシグサ(蝮草) [草本]

山地や原野の湿った林床に生えます。2つの葉の間から筒状の柄が伸び、先に仏炎苞(棒状の花を包み込む苞を仏像の背景にある炎形の飾りに見立てたもの)と呼ばれるものをつけます。
仏炎苞は淡い紫色ないし淡い緑色で、縦に白い筋が入ります。
雌雄異株で、雄株には暗い紫色をした2、3個の葯を持つ雄花がたくさんつきます。
雌株には棍棒のような穂軸の下に緑色の子房のある雌花がたくさんつきます。
花の後、雌花には小さな液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果がつき、秋には真っ赤に熟します。

茎につく斑点を蝮(マムシ)の銭形模様に見立てたのが和名の由来でです。
根茎を干したものを生薬の天南星(てんなんしょう)といい、去痰、鎮痙の薬効があります。

もしかすると同属同科の ウラシマソウ(浦島草) かも?

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撮影:2018年4月27日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年4月25日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年6月7日 京都府立植物園にて

名称:マムシグサ(蝮草)
科:サトイモ科 テンナンショウ属
園芸分類:
形態:多年草草本
原産地(分布):北海道~九州
品種名:
草丈/樹高:50~60cm
開花期:4~6月
花色:
その他:


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ガクウツギ (額空木) [落葉樹]

関東、四国及び九州の太平洋側に生じる日本固有の落葉低木。木の雰囲気がウツギに似るためウツギと名乗りますが、分類上はアジサイの仲間となります。
初夏に咲く花は黄緑色で目立ませんが、それを取り巻く萼片がアジサイやヤマボウシと同じように人目を惹きます。3~5枚の萼片が集まって装飾花となりますが、萼片の大きさが揃わないのが本種の特徴です。
葉はアジサイの仲間としては幅が狭く、長さは4~8センチ程度となります。
名前の由来は、「額」は「がくアジサイ」の略名、「空木」は、木のようすが空木に似ているところからとのことです。

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撮影:2018年4月23日 京都府立植物園にて

名称:ガクウツギ (額空木)
科:ユキノシタ科 アジサイ属
園芸分類:
形態:落葉低木
原産地(分布):本州(関東地方以西、太平洋側)、四国、九州
品種名:
草丈/樹高:1.5m
開花期:4~6月
花色:白色
その他:


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フタリシズカ(二人静) [山野草]

日本(北海道~九州)、中国に分布する毎年花を咲かせる多年草です。人里に近い山野の林下など薄明るい場所に自生します。
花期は4~6月。茎の先に数本(2本の場合が多い)の穂状花序を出し、小さな白い花をつけます。花には花弁も萼もなく、3個の雄しべが丸く子房を抱いています。花序は立っていますが、果実ができると下に曲がります。夏頃(果実の成熟期)に閉鎖花をつけます。
名前は謡曲「二人静」に由来し、2本の花穂を静御前とその亡霊の舞う姿になぞらえたものと言われます。田植えの時期にちょうど花が咲くのでサオトメバナ(早乙女花)の別名があります(早乙女は田植えをする女性のことです)。

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撮影:2022年4月18日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年4月23日 京都府立植物園にて

名称:フタリシズカ(二人静)
科:センリョウ科 センリョウ属
園芸分類:
形態:
原産地(分布):日本(北海道~九州)、中国
品種名:
草丈/樹高:30~60cm
開花期:4~6月
花色:白色
その他:


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ポポー [果樹]

ポポーはバンレイシ科の果樹のうちで、唯一、温帯原産で、花は前年に伸びた枝の基部から中間部分の節につきます。花芽は葉芽に比べて大きいので、簡単に見分けられます。開花は3月下旬~5月上旬で非常に長く、葉が展開するのと同時に咲きます。花弁はチョコレート色(紫色)をしており、秋には黄緑色の薄い外果皮を持つ果実をつけます。
バンレイシは熱帯原産で果実の香りも強烈ですが、ポポーも同様です。花は釣り鐘状で大きく、1つの花に雌しべが数本あるので、1花から数果結実することも珍しくありません。果実の中には、ビワのような大きなタネがあり、香りが強くクリーミーな部分を食べます。
ポポーはひとつの花の中で、雌しべが先に熟し、雌しべの受精能力がなくなるころに雄しべが熟して花粉が出てくるので、受精しにくく、結実しにくいといわれます。

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撮影:2019年4月26日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年4月19日 京都府立植物園にて

◇実が膨らんできました
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撮影:2018年6月9日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年9月2日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年9月2日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年9月30日 いただき物

名称:ポポー
科:バンレイシ科 アシミナ属
園芸分類:果樹
形態:落葉中高木
原産地(分布):北アメリカ
品種名:
草丈/樹高:3~10m
開花期:3月~5月
花色:紫色(チョコレート色)
その他:


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ホウチャクソウ(宝鐸草) [山野草]

林の中などの陰地に生える、草丈30cm~50cmほどの多年草です。全草有毒です。
地下茎で増えるので時々小群落を形成します。
茎の中程で枝分かれし、春~初夏に、茎の先のほうに1個ないしは2個の花を下垂させます。
花は、長さ2cmほどの円筒型で緑白色で、葉は長さ5cm前後の笹の葉型で葉脈が目立ちます。
宝鐸(ほうちゃく、ほうたく)とは寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾りであり、名の由来は花が垂れ下がって咲く姿がこの宝鐸(ほうちゃく、ほうたく)に似ることによります。
筒状に見える花は3枚の花びらと3枚のガクとなります。

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撮影:2022年4月21日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年4月17日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年4月27日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年7月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年6月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年11月10日 京都府立植物園にて

名称:ホウチャクソウ(宝鐸草)
科:ユリ科 チゴユリ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):日本各地から東アジア
品種名:
草丈/樹高:30~50cm
開花期:4~5月
花色:緑白色
その他:


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ユキモチソウ (雪餅草) [山野草]

花は、葉の間から肉穂花序を立て、紫褐色の仏炎苞(棒状の花を包み込む苞を仏像の背景にある炎形の飾りに見立てたもの)をつけます。
仏炎苞の外側には白い縦の筋が入り、内側は黄白色です。真ん中に白い棍棒のような形で先が丸くふくれた付属体があります。そのまんなかの白くふくれた部分が雪のように白く、お餅がふくらんだみたいなのでこの名になりました。確かに白い餅に見えますよね。
雌雄異株の多年草ですが、小苗のうちは雌雄どちらでもなく、少し育つと雄株に、充実した株になると雌株になりますが、雌株になっても弱った株は雄株に戻ると言われています。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されているそうです。

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撮影:2018年4月12日 京都府立植物園にて

名称:ユキモチソウ (雪餅草)
科:サトイモ科 テンナンショウ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):本州の近畿地方と四国
品種名:
草丈/樹高:15~30cm
開花期:4~5月
花色:紫
その他:


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シャクナゲモドキ(石楠花擬き) [花木]

暖地に生え、高さは9メートルほどになります。葉は「しゃくなげ」に似て厚く、互生します。早春に、花は普通5花の集合花でツバキの蕾に似ている小花梗(しょうかこう)があって垂下して咲き、鮮やかな深紅色の花を咲かせます。
香港では旧正月を飾る花とされています。
名前は、葉がシャクナゲに似ている事に由来します。

小花梗(しょうかこう)とは、顕花植物において、単弁花と花序につながる茎の間を繋ぐ短い柄。花序を構成するそれぞれの花を支える分枝となっている。

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撮影:2018年4月13日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年4月4日 京都府立植物園にて

名称:シャクナゲモドキ(石楠花擬き)
科:マンサク科 ロードレイア属
園芸分類:
形態:常緑高木
原産地(分布):中国南部
品種名:
草丈/樹高:9m
開花期:3~4月
花色:濃いピンク
その他:


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ライラック [花木]

ライラックはヨーロッパ生まれの落葉花木です。一般に親しまれているライラックという名称は英名で、日本でも呼ばれているリラという名称は、フランスでの名称です。
花は枝先に穂状に多数つけ、紫色・白色などの花を咲かせ、香りがよく香水の原料ともされます。
耐寒性が強く、花期が長く、冷涼な地域の代表的な庭園木で、北海道では公園木や街路樹としても植えられています。

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撮影:2018年4月12日 京都府立植物園にて

名称:ライラック
科:モクセイ科 ハシドイ属
園芸分類:庭木・花木
形態:落葉高木
原産地(分布):ヨーロッパ南東部
品種名:
草丈/樹高:1.5~6m
開花期:4~5月
花色:白,赤,紫,青
その他:和名はムラサキハシドイ(紫丁香花)


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