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コブシ(辛夷) [花木]

日本各地の野山を白い花で彩るコブシは、サクラとともに春の訪れを告げる花木です。
葉の展開に先立って花を咲かせ、花は白くてよい香りのする大きな6弁花です。
花びらの形はへら形で、花のつけ根の部分は紅色を帯び、萼片が3枚あり、花弁に似るが小さい。
雌しべは花の真ん中にたくさんあり、緑色をしています。
雄しべは橙色で雌しべの周りを取り囲むようにして、これもたくさんあります。
葉は倒卵形で、互い違いに生えます(互生)。葉の質は薄い紙質で、先は急に尖ります。
実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)を集めた瘤状です。10月ころに熟し、集合果が裂けて赤い種子を白い糸で垂らします。
ヤマザクラと同じく、コブシもタネまきや田植えの時期を知らせる花として、古くから農耕と密接な関係がありました。そのため、両種ともに田打桜、種蒔桜、田植桜と呼ばれます。
同じモクレンの仲間で、庭木としても栽培されるハクモクレンよりもコブシは花が小さく、開花時に花の下に小さな葉がつくので簡単に区別することができます。

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撮影:2023年3月21日 京都府立植物園にて

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花の下に小さな葉がつくのがコブシの特徴


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撮影:2020年3月26日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年3月20日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年8月28日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年9月18日 京都府立植物園にて

名称:コブシ(辛夷)
科:モクレン科 モクレン属
園芸分類:庭木・花木
形態:落葉高木
原産地(分布):日本・韓国(済州島)
品種名:
草丈/樹高:8~10m
開花期:3~4月
花色:白色
その他:


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アンズ(杏子) [果樹]

バラ科サクラ属の落葉樹で中国華北地方がふるさとです。主に果樹として扱われますが春に咲く花も美しい。日本への来歴ははっきりしませんが、平安時代にはタネが薬用として利用されていたとのことのようです。

葉は長さ7~8cmのだ円形で先端がとがり、縁には細かいギザギザが入ります。3~4月、葉が出るより先に、桜よりもやや早く淡紅の花を咲かせます。花色は淡い紅色で花びらは5枚、なんとなくウメに似た姿です。約2ヶ月後、直径4~5cmの果実を付けます。熟すと果実は橙黄色になり、果汁をたっぷり含んで、みずみずしくなります。果実だけでなく美しい花も目で楽しみたい果樹です。

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撮影:2019年3月23日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年3月20日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年5月22日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年6月1日 京都府立植物園にて

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撮影:2023年6月1日 京都府立植物園にて

名称:アンズ(杏子)
科:バラ科 サクラ属
園芸分類
形態:落葉小高木
原産地(分布):中国東北部
品種名:
草丈/樹高:
開花期:3~4月
花色:薄いピンク色
その他:別名、カラモモ(唐桃)
主な収穫時期:6月中旬-7月中旬


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ユスラウメ(山桜桃梅) [花木]

ユスラウメは、サクラの花が咲きだすころ、ウメに似た5弁の白~淡紅色の花を枝いっぱいに咲かせ、梅雨の初めごろ直径1cmほどの真っ赤な小さい果実がつきます。
熟果はツヤツヤしており、赤実種は柄の短いサクランボのように見えます。果実は生食のほか、果実酒にも利用、甘酸っぱくてジャムにぴったり、小果樹としても扱われています。
中国原産ですが、江戸時代の初期にはすでに栽培されていました。当時は「桜桃」と呼ばれていましたが、明治時代になってサクランボとの混同を防ぐため「朱桜」(ユスラウメ)と呼ばれるようになりました。
似た仲間にニワウメ(庭梅)があります。特に果実やその付き方はそっくりですが、ニワウメは葉面が無毛で、ユスラウメの若い枝や葉は柔毛で覆われているので区別がつきます。

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撮影:2018年3月20日 京都府立植物園にて

◇ユスラウメの実を追加

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撮影:2018年4月29日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年5月16日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年5月22日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年5月19日 京都府立植物園にて

名称:ユスラウメ(山桜桃梅)
科:バラ科 サクラ属
園芸分類庭木・花木
形態:落葉低木
原産地(分布):中国北部、朝鮮半島
品種名:
草丈/樹高:2~3m
開花期:3~4月
花色:白色、薄ピンク色
その他:


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