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ロベリア(アクアブルーアイ) [草花]

ロベリア属の仲間は熱帯~温帯に約400種が分布する草花です。広い意味ではそのすべてがロベリアなのですが、園芸では南アフリカ原産のロベリア・エリヌスとその園芸品種を指して「ロベリア」と呼ぶのが一般的です。主に、秋にタネをまいて翌春に花を楽しむ「秋まき一年草」として扱います。春花壇や寄せ植え、鉢花、ハンギングバスケットなどに欠かせない定番的な春から初夏の草花です。
茎は立ち上がるものと這うものの2タイプがあり、細かく枝分かれしてこんもりと茂ります。草丈はわい性種(草丈の低い品種)で10cm、高性種でも25cm程度に収まります。
花の大きさは1.5cm前後で色は濃い青、紺、紫、白などがあり、中心部分に小さな白い目が入るもの、2色咲きのものもよく見られます。満開時期は株を覆うように多数の花を咲かせます。

蝶のような小花が埋まるように咲きます。

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撮影:2018年2月28日 京都府立植物園・「早春の草花展」にて

名称:ロベリア(アクアブルーアイ)
科:キキョウ科
園芸分類:
形態:一年草
原産地(分布):南アフリカ
品種名:
草丈/樹高:10~25cm
開花期:
花色:濃い青、紺、紫、白
その他:


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クリハラン [シダ・コケ類]

クリハランは、関東以西~九州に広く見られ林中の渓流近くの湿った岩の上や地上に群落をつくり、根茎は細長く這い、鱗片があり、ややまばらに葉をつけます。
名前にランがつきますが、ウラボシ科にいくつもある単葉の葉を持つシダのひとつで、日本産のものの中ではやや大柄な方に属します。地上から立ち上がる葉をつけ、その質が薄いが堅くてつやがある点で、かなり目立つシダです。
名前の由来は薄くて側脈がはっきりした葉の感じがクリの葉に似るためとのことです。別名をウラボシ、ホシヒトツバとも言います。

葉の裏側には、ソーラスが並びます。
ソーラスとは、シダ植物で、胞子嚢(ほうしのう)が数個以上集まったもので、胞子葉の裏面や縁にできます。
クリハランでは、ソーラスは中肋(ちゅうろく)の両側に(1~)2~4列にやや不規則に並び、円形~楕円形となります。
中肋(ちゅうろく)とは、葉の中央を縦に通っている太い葉脈で、 主脈とも言います。

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撮影:2017年12月7日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年1月13日 京都府立植物園にて

名称:クリハラン
科:ウラボシ科クリハラン属
園芸分類:
形態:常緑シダ
原産地(分布):本州の関東以西、九州までと沖縄本島に生育し、アジアでは朝鮮(済州島)、台湾、中国からインド
品種名:
草丈/樹高:
開花期:
花色:
その他:


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ヒトツバ [シダ・コケ類]

 ヒトツバは暖地の海岸に多い常緑のシダです。日本では関東地方以西の本州、四国、九州、南西諸島に、世界では東アジアの暖温帯から亜熱帯に広く分布します。海岸から沿岸域の急傾斜地や岩場に群生し、時として平地にも生育します。
葉は厚くて丈夫であり、長い地下茎から所々に形成され、葉柄を含めて長さ40cm程度にまでなることもあるようです。裏面に胞子嚢を密生する胞子葉と通常の葉を形成します。
和名はシダ植物の多くが羽状複葉になる中で、複葉にならないことに由来しますが、時として葉の先端がいくつかに分かれる事もあるようです。

◇ヒトツバ(烏帽子丸)
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◇ヒトツバ(羽衣)
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◇ヒトツバ(獅子)
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◇ヒトツバ(矢羽根)
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撮影:2017年12月4日 京都府立植物園にて

名称:ヒトツバ
科:ウラボシ科 ヒトツバ属
園芸分類:
形態:常緑シダ植物
原産地(分布):関東、福井県以西~九州に分布
品種名:
草丈/樹高:30~40cm
開花期:
花色:
その他:


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クワ(桑) [落葉樹]

クワは、カイコの餌として古来重要な作物であり、また果樹としても利用されます。
雌雄異株ですが、同株のものがあります。春に開花し、雄花は茎の先端から房状に垂れ下がり、雌花は枝の基部の方につきます。果実は初夏に熟し、キイチゴのような、柔らかい粒が集まった形で、やや長くなります。熟すと赤黒くなり、甘くて美味しい。子供の頃にはよく食べました。

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撮影:2017年5月21日 京都市伏見区にて

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撮影:2020年5月6日 京都市伏見区にて

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撮影:2020年5月14日 京都市伏見区にて

そんなクワの葉の「形」に注目してみました。クワの葉は、ハート形をしているものもあれば、切れ込みが入っているものもあります。同じ切れ込みでも規則的なものも不規則的なものもあるし、同じ木の中で大きさも形もさまざまな場合もあり、同じ種類とは思えません。
これは、もともとクワに「異形葉」という性質があるためとか。このクワが「異形葉」である理由は解明されていないようですが、若い木ほど切れ込みの深い葉が多く、老木になると一定のハート形になるようとも書かれていました。
芽生えの幼い時期の葉と成長した植物体の葉との形が違うことがありますが、この場合はそれぞれ幼形、成形と呼ばれます。では何でクワの葉は、異形葉になる必要があるのでしょうか、不思議ですね、何のために? 考え出すと眠られないということは無く、ぐっすりと眠りましたが(^_^)ニコニコ
その違いが分かるように並べて撮影してみました。不思議ですよね!
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撮影:2020年5月6日 京都市伏見区にて

名称:クワ(桑)
科:クワ科クワ属
園芸分類:
形態:落葉樹
原産地(分布):中国北部から朝鮮半島と言われているようです
品種名:
草丈/樹高:
開花期:4月頃
花色:
その他:


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ショウジョウバカマ(猩猩袴) [山野草]

ショウジョウバカマは山地の湿った谷沿いの斜面や森林、ときに亜高山帯の万年雪の近くの湿った草原に見られる多年草です。
葉は細長くて光沢があり、根元から放射状に広がります。栄養状態のよい株では、葉の先端から新芽を出します。葉の中心には翌年の新芽があります。花は径1cm程度で、花茎の先端に径3~5cmほどの球状にまとまってつきます。花色はふつう赤紫色ですが、地域によってピンク、白や紫など変化があります。花茎は、開花時には10cm前後ですが、花後急激に伸びて30~50cmに達します。
”猩猩”は中国の想像上の動物で猿のような顔をもち、毛は紅色。
 花をこの”猩猩”に見立てて、葉を袴(はかま)に見立てて名付けられたようです。

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撮影:2020年3月21日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年3月28日 京都府立植物園にて


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撮影:2018年2月24日 京都府立植物園・「早春の草花展」にて

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撮影:2019年3月22日 京都府立植物園にて

名称:ショウジョウバカマ(猩猩袴)
科:シュロソウ科 ショウジョウバカマ属
園芸分類:草花,山野草
形態:多年草
原産地(分布):日本から南千島、サハリン南部
品種名:
草丈/樹高:10cm前後(開花時)
開花期:2月~4月
花色:淡紅色、紫色、白色
その他:


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オウレン(黄蓮) [山野草]

北海道、本州、四国に分布する毎年花を咲かせる多年草です。山野の針葉樹林下などに固まって自生することが多いです。根茎は古くから胃腸薬などに利用されており、薬用植物としてよく知られています。
開花期は早春で、新しい葉を出す前に地際から花茎を伸ばしてその先端に1~3輪の白い小花を咲かせます。花には雄しべと雌しべがある両性花と雄しべのみでタネを付ける能力のない雄花の2種類があります。
もともとこの名前は中国名起源で、中国に自生するオウレン(以下、中国産オウレン)に、日本産オウレンが似ているためこの名前で呼ばれるようになりました。ちなみに、中国産オウレンと日本産オウレンは同属ですが別種の植物です。
日本産オウレンは薬効が高いとされ、江戸時代には中国・朝鮮方面に輸出されていたそうです。現在も日本で栽培されており、生産の7割は福井県が占めます(2007年)。

葉っぱの形に違いがあり、キクバオウレン、セリバオウレン、コセリバオウレンの3タイプの変種に分けられます。単にオウレンというとキクバオウレンを指すのが一般的です。本州では(キクバ)オウレンは日本海側、コセリバオウレンは太平洋側に多く分布するとされ、セリバオウレンは太平洋・日本海両側で見られます。

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撮影:2018年3月1日 京都府立植物園にて

セリバオウレン(芹葉黄蓮)←こちらでご確認ください!

名称:オウレン(黄蓮)
科:キンポウゲ科 オウレン属
園芸分類:
形態:常緑多年草
原産地(分布):日本
品種名:
草丈/樹高:15~40cm
開花期:3~4月
花色:
その他:


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