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セリバオウレン(芹葉黄蓮) [山野草]

春の訪れを告げる植物の一つです。
林縁や疎林の林床に自生する多年草です。針葉樹林の林床を好むようです。
花(果実)時に高さ20~30cmほどになります。全草に有毒成分を含みます。
花茎の先で花柄を分けて、3個ほどの花を横向き~斜め上向きに平開します。
花には、雄蕊だけがある雄花と雄蕊と雌蕊がともにある両性花がありますが、花が小さいこともあって見た目での区別は難しい。
花径は1cmほどです。花色は、白色~ごく淡い紫色です。
花を一見すると重弁のキクの花のように見えます。これは、花弁状の(細い)披針形のガク片と、その内側にあるガク片の半分ほどの長さの細い披針形の花弁、さらに多くのオシベが重なっていることによります。
一番外側(花の基部側)に、最も長い5~6枚のガク片があり、花弁状に色づきます。その内側に10枚ほどの花弁があります。花弁の長さは外側のガク片の半分以下です。さらにその内側に10本内外のオシベがあります。

「オウレン」の名は、生薬名「黄連」からのものです。生薬としての漢名が「黄連」で、中国大陸に自生する「シナオウレン」の根茎を乾燥させたものです。古くから健胃整腸薬などとして用いられてきています。
江戸時代までは植物としての和名は「加久末久佐(カクマクサ)」であったと考えられています。
日本でも薬用に栽培されることがあり、その根茎はやはり黄連と呼ばれます。主にセリバオウレンが栽培されるようです。

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撮影:2022年3月7日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年2月14日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年5月2日 京都府立植物園にて

オウレンには、3変種があり、葉の形状で区別するそうです。複葉の葉の形が1回3出複葉のものをキクバオウレン、2回3出複葉のものをセリバオウレン。さらに、3回3出複葉のものをコセリバオウレンに分類されるそうです。単にオウレンというのはキクバオウレンを指すようです。
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オウレン(黄蓮)←こちらでご確認ください!

名称:セリバオウレン(芹葉黄蓮)
科:キンポウゲ科 オウレン属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):
品種名:
草丈/樹高:20~30cm
開花期:2~3月
花色:白色~ごく淡い紫色
その他:


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