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イタドリ(虎杖、痛取) [草本]

北海道西部以南の日本各地に分布し、朝鮮・中国・台湾にも分布。
 イタドリは大きくなる多年生草本で、高さ2mになる。茎は太く、中空で竹のように節があって最小限の資源で大きな強度を持つ茎を作り出している。もちろん、春の新芽のころには茎は柔らかく、折り取るとポコンと音がし、食べるとスッパイので「すかんぽ」、「かっぽん」、「ぽっこん」などと呼ばれたりもする。
雌雄異株で初秋から枝には白い小花を穂状にたくさんつける。
雄花は漏斗形で先が5つに裂け、花粉が見える。
雌花は先が5つに裂け、中に3本の花柱(雌しべ)が見える。
雌花の後には、3つの稜がある長いハート形のそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)ができる。
秋のお月見の頃に花が咲き、花の色が紅色を帯びるものをベニイタドリ(名月草)と呼ぶこともあるが、花の色にはさまざまな段階があるようである。
種子には翼があり、風に助けられ、分布を広げる風散布種子となる。新規の場所に定着するには風で種子を散布し、いったん定着すると太い地下茎で群落を広げ、春に竹のように一気に生長する。

和名の由来は、疼(いた)みを取り去る効果があるので「疼取」と名づけられたとされる。
根茎は生薬で虎杖根(こじょうこん)と言われ、利尿、通経剤として用いられる。

◎雌株
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撮影:2023年9月21日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年11月28日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年11月3日 京都府立植物園にて

名称:イタドリ(虎杖、痛取)
科:タデ科 イタドリ属(ソバカズラ属)
園芸分類:山野草
形態:多年草
原産地(分布):北海道から沖縄、朝鮮半島、台湾、中国
品種名:
草丈/樹高:150~200cm
開花期:8~10月
花色:白色
その他:雌雄異株


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