SSブログ

カラムシ [草本]

 日本に自生し、茎の皮から丈夫な繊維が取れ、古くから栽培されています。林の周辺や道端、石垣などのやや湿った地面を好みます。地下茎を伸ばしながら繁茂するので群落を作ることが多い。刈り取りにも強く、地下茎を取り除かなければすぐに生えてきます。地上部の高さは1mほどですが、半日陰で刈り取りがない環境では秋までに高さ2mに達し、株の根元付近が木化します。地上部は寒さに弱く、霜が降りると葉を黒褐色にしおれさせ枯れてしいますが、地下茎は生き残って翌春には再び群落を形成します。細い茎は葉と共に枯れてしまいますが、太い茎は冬を乗り越え、春に新芽を吹きます。
花は8~10月にかけて咲き、葉柄の根もとに小さな花が房状につきます。雄花と雌花がありますが、雌雄同株で、雌花が株の上のほうにつきます。風によって花粉を運ぶ風媒花で、鮮やかな花びらもなくあまり目立ちません。
別名で「クサマオ」と呼ばれます。昔は繊維を採るために栽培され、その繊維で作った服は戦時中や終戦直後に着られていたとのことです。
古くから植物繊維をとるために栽培されたため、文献上の別名が多く、紵(お)、苧麻(ちょま)、青苧(あおそ)、山紵(やまお)、真麻(まお)、苧麻(まお)などがあるようです。

カラムシ-1(20191001).jpg カラムシ-2(20191001).jpg カラムシ-3(20191001).jpg カラムシ-4(20191001).jpg カラムシ-5(20191001).jpg カラムシ-7(20191001).jpg カラムシ-6(20191001).jpg
撮影:2019年10月1日 京都府立植物園にて

名称:カラムシ
科:イラクサ科 カラムシ属
園芸分類:
形態:多年生
原産地(分布):南アジアから日本を含む東アジア地域
品種名:
草丈/樹高:1~2m
開花期:8~9月
花色:
その他:


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。