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ウツボグサ(靫草) [山野草]

ウツボグサは、海岸近くから高原の日当たりのよい草原や道端で見られる植物です。
 花期は、5~8月までで、茎の頂きに唇形花を密集して穂状につけます。花が終わると地面に接した部分が枝を分岐して拡がり、その先端が翌年の苗になり叢生します。花が終わると花穂は褐色になり、枯れたかに見えます。褐色になって毛ばだった花穂には、たくさんの種子がついているので、こぼれ種でもよく増えます。
その花穂は、日本薬局方に入っていて生薬では夏枯草(カゴソウ)と呼ばれ、漢方では夜に悪くなる眼球の痛みや、涙のう炎などに処方されています。民間療法では、煎液を口内炎や扁桃炎に、うがい薬として、また膀胱炎、腎臓炎などに利尿薬として用いられています。

ウツボとつけば、魚や、食虫植物のウツボカズラと似ているからなのかと思いますが、名前の由来は、弓を入れる矢筒を靫(うつぼ)に由来します。その靫を保護する毛皮に、毛羽だった花穂が似ていることに依るとのことです。

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撮影:2019年6月17日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年6月22日 京都府立植物園にて

名称:ウツボグサ(靫草)
科:シソ科 ウツボグサ属
園芸分類:山野草,草花,ハーブ
形態:多年草
原産地(分布):中国東北部~朝鮮半島、日本列島
品種名:
草丈/樹高:10~30cm
開花期:5~8月
花色:紫色
その他:別名 夏枯草(かこそう)


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