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ニワトコ(接骨木) [花木]

本州~九州の山野の林縁に生え、樹形は下部からよく分枝し、枝は独特な弧形を描き、高さは2~6mになります。幹の古い樹皮は黒褐色で厚いコルク質があり、深いひび割れが入ります。枝は褐灰色で皮目があり、若い枝は緑色。枝に太い髄があり褐色になります。
花期は3~5月で、今年枝の先端に長さ幅とも3~10cmになる円錐花序をだし、小さい花を多数つけます。花冠は5深裂し、黄白色で、かすかに匂いがあります。雄蘂は5個で花弁より短く、子房は鐘状で3室からなります。果実は長さ3~4mmになる球卵形の核果となり、6~8月に暗赤色に熟します。中に3個の種子が入ります。

利用としては、若葉を食用としたり、その葉と若い茎を利尿剤に用いたり、また材を細工物にするなど、多くの効用があるため、昔から庭の周辺にも植えられたようです。魔除けにするところも多く、日本でも小正月の飾りや、アイヌのイナウ(御幣)などの材料にされました。樹皮や木部を風呂に入れ、入浴剤にしたり、花を黒焼にしたものや、全草を煎じて飲む伝統風習が日本や世界各地にあります。

 日本の漢字表記である接骨木(ニワトコ/せっこつぼく)は、枝や幹を煎じて水あめ状になったものを、骨折の治療の際の湿布剤に用いたたが由来となります。

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撮影:2021年3月17日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年3月26日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年3月27日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年4月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年5月23日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年1月29日 京都府立植物園にて

名称:ニワトコ(接骨木)
科:レンプクソウ科 ニワトコ属
園芸分類:樹に咲く花
形態:落葉低木~小高木
原産地(分布):本州~九州、朝鮮南部、中国
品種名:
草丈/樹高:2~6m
開花期:3~5月
花色:黄白色
その他:


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