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キクタニギク(菊渓菊) [山野草]

山地の谷間のやや乾いた崖や、山麓の土手などに生える多年草。茎はそう生(草木などが群がり生えること)し、高さ1~1.5mになり、盛んに枝分かれします。葉は互生、長卵形で深五裂です。両面に細い毛があり、少し黄色味を帯びた緑色で、つやがありません。10~11月に、茎の先端に多数の頭花をつけます。舌状花は短く多数で、中心の筒状花も多い。そう果には冠毛がない。
名前は、京都東山の菊渓の菊の意味となります。
別名はアワコガネギクです。
「京都府レッドデータブック2015」では絶滅危惧種に分類され、名前の由来となった東山区の菊渓では絶滅したとされています。

----------【植物園の説明書きをご紹介】----------

キクタニギク(菊谷菊)キク科
生息地絶滅 交雑も懸念

東北~九州及び中国、朝鮮半島原産のキク科多年草。別名アワコガネギク。
かつて、京都市東山区の「菊渓(谷)」に多く見られたが、樹木化など植生の変化が著しく絶滅して久しい。さらに1990年代には法面緑化用として外国産種子が各地に導入され、在来個体との交雑が懸念されている。
そのため京都府内では2015年版レッドデータブックにおいて新たに絶滅危惧種に指定された。本種は複雑な交雑を繰り返している栽培キクに比べてゲノム(全遺伝子情報)の構造が簡単で、遺伝子解析が進められており、今後栽培ギクの起源や開花メガにズムの解明などが期待される。
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キクタニギク-11(20201111).jpg キクタニギク-12(20201111).jpg キクタニギク-13(20201111).jpg キクタニギク-14(20201111).jpg
撮影:2020年11月11日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年10月29日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年11月3日 京都府立植物園にて

名称:キクタニギク(菊渓菊)
科:キク科 キク属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):日本(岩手 - 関東太平洋岸地域、長野県、近畿地方、九州北部)、中国、朝鮮半島
品種名:
草丈/樹高:1~1.5m
開花期:10~11月
花色:黄色
その他:別名はアワコガネギク


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