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トクサ(砥草) [シダ類]

北半球の温帯に広く分布する植物でスギナ(つくし)の親戚です。日本では中部地方より北の山間などに自生しています。地中には地下茎があり、そこから地上に向けて茎を直立させます。茎は濃い緑色で表面がザラザラしてかたく中空です。茎の途中には節がいくつかあり、上に引っ張るとその部分からすぽっと抜けます。節の部分を囲むようにギザギザのハカマがあり、それが葉に当たります。茎は通常枝分かれしませんが、先端が傷んでそれ以上生長できなくなった場合、枝分かれすることもあります。夏に茎の先端から綿棒のようなかたちをした花(胞子葉群)をつけ、そこから胞子をとばします。
古来、茎を煮て乾燥したものを研磨の用途に用いていました。「とくさ」(砥草)の名はこれに由来しています。紙やすりが一般的な現代でも高級つげぐしの歯や漆器の木地加工、木製品の仕上げ工程などに使用されているそうです。クラリネットなどの葦製リードを磨いて調整するのにもトクサが用いられるようです。

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撮影:2023年5月31日 京都府立植物園にて

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撮影:2017年7月28日 京都府立植物園にて

名称:トクサ(砥草)
科:トクサ科 トクサ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):北半球温帯
品種名:
草丈/樹高:30~100cm
開花期:7~8月
花色:
その他:木賊(とくさ)とも表記されるようです


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