ヒガンバナ(彼岸花)各種 [宿根草]
黄金色に実った田んぼの畦を彩る赤いヒ ガンバナの景色は、私達日本人の心の原風景ともいえます。国内では九州から本州東 北地方まで広く自生しているヒガンバナで すが、もともとは古い時代に中国から渡ってきたと考えられています。染色体数の関係からタネがほとんどできないのにも関わらず、どのようにして全国に広がっていったかなど、植物としてだけでなくその民俗学的見地からもさまざまな関心を集めているヒガンバナです。
全草有毒で、特に鱗茎にアルカロイド(リコリン、ガランタミン、セキサニン、ホモリコリン等)を多く含む有毒植物。経口摂取すると吐き気や下痢を起こし、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死に至ることもあります。
鱗茎は石蒜(せきさん)という名の生薬であり、利尿や去痰作用がありますが、有毒であるため素人が民間療法として利用するのは危険と言われています。毒成分の一つであるガランタミンはアルツハイマー病の治療薬として利用されています。
彼岸花の名は秋の彼岸ごろから開花することに由来します。
「花と葉が同時に出ることはない」という特徴から、日本では「葉見ず花見ず」とも言われます。
ヒガンバナは植物分類上はリコリス(Lycoris)属の植物で、この属には20種ほどの仲間が知られています。
分布の中心は中国で、朝鮮半島、日本のほか、一部がインドシナ、ネパールにもあります。
日本ではヒガンバナ(Lycoris radiata)のほか、本州では山間地の林床などで7月ごろから見られるやや地味なオレンジ色のキツネノカミソリ(Lycoris sanguinea)、同じく山間地で人家の周辺などに半ば野生状態で7~8月に咲く大柄のナツズイセン(Lycoris squamigera)などを目にすることができます。
ヒガンバナ属の植物は種間での交配が容易と言われています。そのため、育種家たちはさまざまな組み合わせでの交配を試み、選別を重ね、驚くほど多くの人為交配種を作出しています。
最近の園芸種は、ジャクソニアナの名で市販されているものもあります。ジャクソニアナは Caldwell, S. がコヒガンバナとスプレンゲリを交配して作出したもので、Traub (1964)が L. X jacksoniana と命名と記載されたとのことです。
そんなヒガンバナで人為交配種を植物園で見かけたものを含めて紹介です。花の名前に自信はありませんがという前提です。
◇井上八重
◇ウエキ
◇九州八重
◇コヒガンバナ
◇jacksoniana(ジャクソニアナ)
◇jacksoniana×キツネノカミソリ
◇jacksoniana×桃の里
◇シロバナマンジュシャゲ(白花曼珠沙華)
◇ヘイスパー1号
◇八重咲き彼岸花
◇リコリスオウレア
◇リコリススプレンゲリ
◎ヒガンバナの葉
◎ヒガンバナの花のあと
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◇jacksoniana(ジャクソニアナ)
◇jacksoniana×キツネノカミソリ
◇jacksoniana×桃の里
◇ウエキ
◇コヒガンバナ
◇ヘイスパー1号
◇リコリススプレンゲリ
撮影:2017年9月9日 京都府立植物園にて
◇九州八重
◇八重咲き彼岸花
◇井上八重
撮影:2017年9月30日 京都府立植物園にて
◇リコリスオウレア
リコリスの花期は品種によってやや異なりますが、7月下旬~10月上旬。
花期になると、地面から花芽を真っ直ぐに伸ばして、茎の頂部に散形花序を付け、短い花柄のある花を4~10輪咲かせます。
花は花序の外側に向いて咲き、花弁は細長く反り返り、長い雄蕊が突出します。
花色は赤、白、黄、ピンク、オレンジ、紫、複色。
撮影:2018年9月2日 京都府立植物園にて
◇シロバナマンジュシャゲ(白花曼珠沙華)
◎ヒガンバナは花と葉 が別々の時期に出るので、「葉見ず花見ず」などともよばれます。
ヒガンバナの葉は花が終わる頃に出てきます。花ほど人の目を引きませんが、濃い緑色に茂って翌年の3~5月枯れます。葉と花は別々の時期に現れるというわけです。
撮影:2017年12月23日
◎ヒガンバナの花のあと
撮影:2022年10月5日
名称:ヒガンバナ(彼岸花)
科:ヒガンバナ科
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):
品種名:
草丈/樹高:30~50cm
開花期:9~10月
花色:
その他:曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
全草有毒で、特に鱗茎にアルカロイド(リコリン、ガランタミン、セキサニン、ホモリコリン等)を多く含む有毒植物。経口摂取すると吐き気や下痢を起こし、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死に至ることもあります。
鱗茎は石蒜(せきさん)という名の生薬であり、利尿や去痰作用がありますが、有毒であるため素人が民間療法として利用するのは危険と言われています。毒成分の一つであるガランタミンはアルツハイマー病の治療薬として利用されています。
彼岸花の名は秋の彼岸ごろから開花することに由来します。
「花と葉が同時に出ることはない」という特徴から、日本では「葉見ず花見ず」とも言われます。
ヒガンバナは植物分類上はリコリス(Lycoris)属の植物で、この属には20種ほどの仲間が知られています。
分布の中心は中国で、朝鮮半島、日本のほか、一部がインドシナ、ネパールにもあります。
日本ではヒガンバナ(Lycoris radiata)のほか、本州では山間地の林床などで7月ごろから見られるやや地味なオレンジ色のキツネノカミソリ(Lycoris sanguinea)、同じく山間地で人家の周辺などに半ば野生状態で7~8月に咲く大柄のナツズイセン(Lycoris squamigera)などを目にすることができます。
ヒガンバナ属の植物は種間での交配が容易と言われています。そのため、育種家たちはさまざまな組み合わせでの交配を試み、選別を重ね、驚くほど多くの人為交配種を作出しています。
最近の園芸種は、ジャクソニアナの名で市販されているものもあります。ジャクソニアナは Caldwell, S. がコヒガンバナとスプレンゲリを交配して作出したもので、Traub (1964)が L. X jacksoniana と命名と記載されたとのことです。
そんなヒガンバナで人為交配種を植物園で見かけたものを含めて紹介です。花の名前に自信はありませんがという前提です。
◇井上八重
◇ウエキ
◇九州八重
◇コヒガンバナ
◇jacksoniana(ジャクソニアナ)
◇jacksoniana×キツネノカミソリ
◇jacksoniana×桃の里
◇シロバナマンジュシャゲ(白花曼珠沙華)
◇ヘイスパー1号
◇八重咲き彼岸花
◇リコリスオウレア
◇リコリススプレンゲリ
◎ヒガンバナの葉
◎ヒガンバナの花のあと
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◇jacksoniana(ジャクソニアナ)
◇jacksoniana×キツネノカミソリ
◇jacksoniana×桃の里
◇ウエキ
◇コヒガンバナ
◇ヘイスパー1号
◇リコリススプレンゲリ
撮影:2017年9月9日 京都府立植物園にて
◇九州八重
◇八重咲き彼岸花
◇井上八重
撮影:2017年9月30日 京都府立植物園にて
◇リコリスオウレア
リコリスの花期は品種によってやや異なりますが、7月下旬~10月上旬。
花期になると、地面から花芽を真っ直ぐに伸ばして、茎の頂部に散形花序を付け、短い花柄のある花を4~10輪咲かせます。
花は花序の外側に向いて咲き、花弁は細長く反り返り、長い雄蕊が突出します。
花色は赤、白、黄、ピンク、オレンジ、紫、複色。
撮影:2018年9月2日 京都府立植物園にて
◇シロバナマンジュシャゲ(白花曼珠沙華)
◎ヒガンバナは花と葉 が別々の時期に出るので、「葉見ず花見ず」などともよばれます。
ヒガンバナの葉は花が終わる頃に出てきます。花ほど人の目を引きませんが、濃い緑色に茂って翌年の3~5月枯れます。葉と花は別々の時期に現れるというわけです。
撮影:2017年12月23日
◎ヒガンバナの花のあと
撮影:2022年10月5日
名称:ヒガンバナ(彼岸花)
科:ヒガンバナ科
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):
品種名:
草丈/樹高:30~50cm
開花期:9~10月
花色:
その他:曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
【 掲載植物リスト一覧表】
2017-09-13 16:06
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